ウオノメ・タコ

ウオノメ

ウオノメ

ウオノメは、通常大人の足の裏や趾(ゆび)などにできる、直径5~7mm程の硬いもので、歩行や圧迫により激しい痛みを伴うのが特徴です。中心に魚の眼のような芯が見えるので俗にウオノメと呼ばれますが、専門用語では“鶏眼(けいがん)”と言います。 原因は、一定部位に繰り返し異常な圧迫刺激が加わると、角質が厚く芯のようになり、真皮に向かって楔状に食い込むためです。これが神経を圧迫して痛みを生じます。

治療

治療の根本は原因である「皮膚の一部が圧迫などの刺激を受け易い」状況の改善ですが、ウオノメの場合、当面の問題として歩行時の激しい痛みをとる必要があります。これには原因である楔状に食い込んだ角質を除去します。 最も一般的に行われる方法は、ウオノメの大きさに合わせて切ったスピール膏を数日間貼り、角質を軟らかくしたあと中心部の“眼”の部分だけをメスやハサミなどで切りとる方法です。

タコ

タコ(専門用語ではベンチ)もウオノメと同じように、どこかの皮膚の一部が慢性の刺激を受けて角質層が厚くなる病気ですが、ウオノメと違って刺激を受けた辺り全体の皮膚が少し黄色味を帯びて、厚く硬くなって盛り上がって来ます。 ウオノメと違って痛みの無いことが普通で、むしろ厚くなった角質のために感覚が鈍くなっていることもあります。

治療

歩行異常や骨の異常の可能性がある場合は、整形外科的診察や治療が必要です。 タコについては、必要に応じて硬くなった角質を軟膏などで軟らかくしたり、スピール膏やハサミやメスなどを用いて除去したりします。また足底粉瘤などの皮下腫瘍の影響で表面の皮膚にタコができていることがあり、このような場合は原因である腫瘍の治療が必要です。