にきび(尋常性ざ瘡)

にきびについて

小学生高学年より出来始めるニキビは、毛穴の閉塞するアクネ菌の増加、男性ホルモンの分泌、皮脂の過剰分泌が主な原因となります。 思春期には、男女ともに男性ホルモンが増えてきます。男性ホルモンは、皮脂の過剰分泌と、毛穴を角化させ毛穴詰まりを引き起こします。その結果、面皰とよばれるニキビを生じます。さらに皮脂を栄養分とするアクネ菌が増殖します。アクネ菌は単なる感染源にとどまらず、毛穴の角化を亢進させたり、炎症を強くしたりとする作用でニキビの悪化を引き起こします。

にきび

治療

推奨度A(強く推奨される)を並べると以下のようにシンプルで、治療方針は明快です。

維持期

ピーリング剤の塗り薬(ディフェリン・ベピオ)

炎症期(軽症)

ピーリング剤の塗り薬(ディフェリン・ベピオ)、抗菌薬の塗り薬

炎症期(中等症~)

ピーリング剤の塗り薬(ディフェリン・ベピオ)、抗菌薬の飲み薬・塗り薬

しっかりとニキビ治療を継続していくことで、保険診療だけでも改善する患者さんがほとんどです。治療を継続することで、新しいニキビもできにくくなります。

軽症

アダパレン、外用抗菌薬

中等度

アダパレンもしくは、過酸化ベンゾイル、内服抗菌薬

重症

イソトレチノイン(レチノイド内服)、ホルモン治療(抗アンドロゲン薬)

ほかにはレーザー治療、ピーリング、ダーマペンなども症状にあわせて選択していきます。