ケロイド(肥厚性瘢痕)の種類
ケロイドは2種類あり真性ケロイドと肥厚性瘢痕があります。
真性ケロイド
真性ケロイドの臨床症状は境界明瞭な、扁平な隆起で、鮮紅~褐色で、徐々に側方に進行します。はじめの外傷部位の範囲を超えて大きくなり、押さえても痛く(圧痛)ありませんが横から強くつまむと痛みます。これを側圧痛といいます。
肥厚性瘢痕
肥厚性瘢痕は外傷部位を超えて周囲に拡大はしませんし、側圧痛も認められませんが、痒みは認められます。真性ケロイドに比べますと隆起・紅色調も少ないです。
ケロイドは2種類あり真性ケロイドと肥厚性瘢痕があります。
真性ケロイドの臨床症状は境界明瞭な、扁平な隆起で、鮮紅~褐色で、徐々に側方に進行します。はじめの外傷部位の範囲を超えて大きくなり、押さえても痛く(圧痛)ありませんが横から強くつまむと痛みます。これを側圧痛といいます。
肥厚性瘢痕は外傷部位を超えて周囲に拡大はしませんし、側圧痛も認められませんが、痒みは認められます。真性ケロイドに比べますと隆起・紅色調も少ないです。
真性ケロイドは下床に軟骨・骨のある部位にできやすく、前胸、顔面、上腕、背部、恥骨部に多いです。
真性ケロイドは皮膚の色素量の多い人に発生しやすいといわれています。家系内発生の報告も多いので遺伝素因(いわゆるケロイド体質)はあると思います。
肥厚性瘢痕は傷を受けた部位にできますのでいずれの部位にもできます。
肥厚性瘢痕には遺伝傾向はないと思います。臨床的に高血圧症の人には肥厚性瘢痕ができやすく、神経障害部位には肥厚性瘢痕が生じにくい傾向があります。
真性ケロイドも肥厚性瘢痕も治療には難治のことが多く、特に真性ケロイドは治りにくいことで知られています。少なくとも治療開始してから数年は治療が必要です。治療の最終目標は萎縮性瘢痕に導くことですから、平らになっても跡は残ります。 基本的は外科的手術はしませんが、関節部、特に屈曲部に生じたケロイドはひきつれ(拘縮)を生じることが多く、拘縮があれば拘縮を解除するために植皮術などの手術療法が必要となります。拘縮が取り除かれると周囲のケロイドは自然に萎縮性瘢痕になっていくことが多いです。
拘縮を伴わないケロイドに対しては、まずは外用療法(ステロイド軟膏・クリームの単純塗布、密封療法、テープ剤)、内服療法(リザベン)などを行います。難治例ではステロイド局所注射療法を行います。