脂漏性皮膚炎(フケ症)とは
脂漏性皮膚炎は、フケや鱗状の乾いたフケの固まりができる皮膚疾患で、頭皮や髪の生え際、顔といった、皮脂の分泌が盛んな部位(脂漏部位)でよく見られます。ほかの皮膚炎と異なる大きな特徴は、カビ(真菌)が原因になっている点です。
脂漏性皮膚炎の種類
脂漏性皮膚炎には「乳児型」と「成人型」があり、人生の中で発症する時期によって大別されています。
❶乳児型
乳児脂漏性皮膚炎は乳児の2~5%ほどに見られる一般的な疾患で、生後2~3週目から発症します(半年から10カ月ほどで自然に治ります)。
❷成人型
成人型脂漏性皮膚炎は思春期以降の成人に多く見られ、改善したり悪化したりを繰り返すことがよくあります。真菌(皮膚い常在しているカビ)が原因なので自然治癒はほとんどありません。 特に男性に多く認められる疾患ですが、これは皮脂の分泌を過剰に働かせるのがアンドロゲンという男性ホルモンが影響しているからだと考えられています。